【3年生】私たちと自然
6月からスタートした3年生のUNIT2「自然の中にあるものは、互いに影響を及ぼし合っている」がフィナーレを迎えました!
UNIT2の始まりは、図工の授業から。「自分が考える自然」を紙粘土で表現。木や海、動物や草花など、さまざまな「自然」が完成しました。
その後、お互いの作品を見合う中で自分たちが考える「自然の定義」を決めることに。
みんなで話し合い、今回は自然の定義を「人間が作っていないもの」となりました。
そこから、「木や森を人間はどう利用している?」「水を人間はどう利用している?」「動物や草花を人間はどう利用している?」という問いをみんなで考えました。
「人間は木を切って家具にしているよ」「人間は水で手を洗うよ」など、思いついたことを付箋に書き込み、「自然の関わり合い表」にまとめていき、人間と自然との密接な関わりを改めて再確認することが出来ました。
次に、「自然同士はお互いをどう利用している?」という問いについて、図書館やiPadで調べることに。
「木の根っこが雨水を土の中できれいにして川に流しているんだ!」「蜂が花の蜜を吸うときにお尻に花粉をつけて次の花に行くとジュフンするんだって!」と、自然同士の関わり合いを知った子どもたち。
一つひとつ、付箋に書き込み「自然の関わり合い表」に貼り付けていきます。
みんなの力で完成した表を見た子どもたちからは、「やっぱり人間が一番自然を利用しているじゃん!」「人間が自然を使いすぎて自然に迷惑をかけていないのかな?」という声が。そこで、人間が自然に及ぼしている影響を調べることにしました。
再び、図書館やiPadで人間が原因で起こっている「環境問題」を調べていった子どもたち。「水質汚染」や「大気汚染」など、初めて目にする言葉も多く、「カンキョウモンダイって難しい〜!」と言いながらもお友達と協力して、言葉の意味を詳しく調べ、付箋に書き込み、表に貼り付けていきました。
またまたみんなの力で完成させた表を見た子どもたちからは、その大量に貼られた付箋に「人間、自然に迷惑かけすぎ!」「自然を使わないで生きるのは無理だし、どうすればいいの!?」と困惑!
人間が自然を利用し、悪い影響を及ぼしているだけなのかと不安になった子どもたち。そこで、担任からある社会の取り組みを紹介しました。
その名も「CSR」!企業が社会的存在として果たす責任のことで、その中で「環境への配慮」に関するCSRをトヨタを例に子どもたちに紹介しました。
トヨタは主に自動車を作る会社で、自動車を人々が走らせることで温室効果ガスが発生し、地球温暖化につながっています。しかし、トヨタは自社の利益だけを求めてただ車を作り続けるのではなく、CSRの取り組みとして電気自動車を開発したり、植樹活動を行なったりと、自然を守る様々な活動を行なっていました。このことを知った子どもたちは「地球に住むみんなで自然のためにどうにかしなきゃ!って頑張っているんだね!」とちょっぴり安心。
その後、自分たちができる自然を守る行動は何があるか、グループで考え、「お風呂のときにこまめに水を止める」「クーラーは必要のない時はこまめに消す」など、日常で取り組めそうなアイデアを出し合っていました。
UNIT2の締めは、この2ヶ月間の探究活動で一番印象に残った学びをポスターにまとめて発表し合う「ギャラリーウォーク」発表日時と評価基準を頭に入れながら、それぞれで計画的に発表準備を進めました。
本番は、緊張しながらも回数を重ねるごとに自信がついたのか大きな声で発表出来ていた子どもたち。お互い、フィードバックシートに発表の評価と感想を書き込み、頑張って準備した発表を讃え合いました。
この約2ヶ月間、「自然」について考え続けてきた子どもたち。自分たちの生活は自然とは切っても切れない関係の中で、どう自然を守っていくのか。自分たちには何ができるのか、これからも考え続け、日常のちょっとした行動が自然を思いやるものであってほしいと願います。