【全校】学校巡回公演 演劇鑑賞会がありました!
文化庁「舞台芸術等総合支援事業(学校巡回公演)」により、今年度は演劇鑑賞の機会をいただきました。
ご縁をいただいたのは、特定非営利活動法人 演劇倶楽部『座』の皆さんです。
先月、この巡回公演の事前ワークショップが行われ、来校された団員の皆さんと楽しいワークショップがありました。
子どもたちの中には、それからずっとこの日が来るのを待ちわびていたという声も多く、ようやく当日となりました。
10月19日(木)の本番を前に、18日の午後には本校の講堂に前日準備として来校し、普段見慣れた講堂がすっかり演劇の舞台に様変わり!
すっかり物語の世界になった会場に入った子どもたちは開演前からドキドキワクワク。
今回の演目は、浜田広介童話集「ある島のきつね・泣いた赤おに・りゅうの目のなみだ」でした。
動物三部作ともいわれるこの作品には、どれにも優しくしてユニークな登場人物たちが出てきます。
その可愛らしい動きや言葉のテンポに、声に出して笑ったり突っ込んだりと子どもたちは初めから童話の世界に入り込んでいきました。
劇中にはワークショップで練習した台詞を登場人物と一緒に声に出す場面も。
↑りゅうを呼ぶ場面。「おーい、山のりゅうー!」
演劇と生演奏のコラボレーション♬
和楽器の生演奏は、童話の世界を作る重要な空間づくりとして、演劇を鑑賞しながら癒されるような感覚になりました。
3つのお話はどれも心に深く染み入るような、様々な視点で考えさせられる「やさしさ」に溢れており、和楽器の音色は見ている私たちの心をさらにあたたかく優しい気持ちにさせてくれました。
1時間の公演は本当にあっという間でした。
子どもたちは力いっぱいに拍手をして、大満足の表情でした。
演劇倶楽部『座』の皆さんの理念は「美しい日本語で日本文化をよみがえらせる」だそうです。
その言葉通り、劇中の言葉一つひとつが大事に、丁寧に伝わってきました。
今日ではなかなか聞かない日本語もたくさん出てきましたが、それこそが本来の日本語の美しさであり、大切にしたい日本文化ではないかと考えさせられます。
毎日子どもたちと言葉を交わす私たち教職員も劇団の皆様の思いや演劇の姿から学ばせてもらった気がします。
また、ことば、姿、音楽など、演劇にはたくさんの表現が含まれているのだと、その魅力を再認識した素晴らしい機会でした。
<演劇倶楽部『座』HP>