【3年生】ようこそ!私たちのおもちゃランドへ!

2月に入り、3年生はいよいよ Unit 6「おもちゃは私たちの創造性を発展させる」 へ。
このUnitでは、理科や算数、図工など、これまで学んできた様々な教科の知識を活用し、オリジナルのおもちゃ作りに挑戦します。
昨年のArts Dayでは、3年生(現4年生)が創り上げた「おもちゃランド」に招待してもらった経験がある子どもたち。
「あのおもちゃランド、私たちもできるの?」と、目を輝かせていました。
しかし、ただ好きなおもちゃを自由に作るわけではありません。
今回は、自己管理スキルを育むことも目的のひとつ。そこで、子どもたちには「企画書」「スケジュールシート」「振り返りシート」の3つのワークシートへの記入を課題としました。
まずは「企画書」です。工作の本やiPadで調べた情報をもとに、今まで学んだ知識を活かしたおもちゃを考えます。必要な材料や製作工程、面白さやルールなどを図や写真も交えて細かく企画書にまとめました。完成した企画書は担任や理科の先生にチェックしてもらい、OKが出れば採用!
そのおもちゃは「おもちゃランド」のおもちゃとしてデビューします。
次に「スケジュールシート」。おもちゃ作りの工程を「いつまでに」「何をするのか」週の初めに書き出し、計画を立てます。
その場の感覚で物事を進めがちだった子どもたちですが、計画を立てることで作業の見通しが持てるようになり、焦って雑に作業をしたり、つい遊んでしまったり…ということが減っていきました。
最後に「振り返りシート」です。
その日の作業後に進捗状況や感じたこと、考えたことなどを自由に記入します。
また、週の最後には「今週の振り返り」として、うまくいったことや来週頑張りたいことをまとめ、次につなげていきました。
初めはこれらのワークシートに戸惑っていた子どもたちでしたが、記入するうちにその大切さを感じるように。
作業前にはスケジュールシートを確認したり、グループで進捗状況を共有し、お互いに助け合う姿も見られるようになりました。
おもちゃ作りは、決して全てが順調に進んだわけではありません。本や動画ではうまくいっていた工程でも、実際にやってみるとゴムが切れたり、磁石がつかなかったり…たくさんのトラブルが起こりました。
しかし、そこで諦めては「おもちゃランド」は完成しません。
原因を考え、材料を変えてみたり、仲間や先生に相談したりしながら、試行錯誤を重ねて改善策を見つけていきました。
そして迎えたArts Day本番。ついに3年生のおもちゃランドが開園です。
各グループのブースには、1ヶ月かけて作り上げた個性豊かなオリジナルおもちゃと、国語の授業で書いた「私のおもちゃ」の紹介文。さらに、みんなで話し合いながら作った色鮮やかな装飾が並びました。
初めは緊張した様子で接客していた子どもたちも、時間が経つにつれて次第に笑顔に。
大きな声でおもちゃの説明をしたり、「がんばれ!がんばれ!」「その調子!」と遊んでくれるお客さんを応援したりと、楽しい雰囲気を自分たちで作り上げていきました。
Arts Day終了後には、
「あっという間だった!」
「意外とお客さんと話せた!」
「みんな楽しんでくれてよかった!頑張ってよかった!」
と、子どもたちから嬉しい感想がたくさん聞かれました。
企画からスケジュール管理、運営まで、自分たちの力でやりきった「おもちゃランド」。
この達成感は、小学3年生にとってとても貴重な経験になったと思います。
また、学んだ知識を頭の中に留めておくだけでなく、生活や創作活動の中で活かしていくことの大切さや面白さを実感できたUnitにもなりました。
4月からは4年生。
また新たな探究が、子どもたちを待っています!