【3年生】自然を全身で感じよう!
6月27日〜28日、待ちに待った飯山自然体験に行ってきました!
今回の自然体験の目標は3つ
・自分の知りたいことやわからないことを、ワクワクしながら探究する
・自然の中での活動を通して、自然の力や自然を活かした生活を学び、
自然の中にあるものは互いに影響を及ぼし合っていることを考える
・お友達と協力したり共同生活のルールを守ったりしながら楽しく宿泊する
3年生は6月から、 Unit2のセントラルアイデア
「自然の中にあるものは互いに影響を及ぼし合っている」のもと、探究活動を進めてきました。
その中で、「人間は様々な場面で自然を利用して生活している」ということに気が付きました。
今回の自然体験では、実際に飯山の自然を全身で感じ
自然とはどのようなものなのか、私たちの生活がどれだけ自然に支えられているかを学びに行きました。
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【1日目】
1日目は、ふるさと館、飯山伝統産業会館の見学からスタート。
飯山で出土した土器や飯山仏壇、内山紙などたくさんの展示物から飯山の歴史や文化を学ぶことができました。
お弁当を食べて元気をチャージした後は、ブナの林+川の探検ツアーへ!
ブナの林では、水が大好きな木、ブナについて学びました。
初めに、ブナ林の地面をスコップで掘り起こし、そこにペットボトルの水をかけてみると…
土は水をぐんぐん吸い込み、なかなか垂れてきません。
これは、ブナの葉っぱが何層も積み重なり、保水力の高い土が出来上がっているのだそうです。
次に、ブナの木の表面を観察してみると、白い木の幹にうっすら、黒い線が。
これは、ブナの葉っぱが受け止めた雨水を枝から幹を伝って木の根元に送っている跡なんだとか。
次は、ブナ林近くの川で生き物調査です。
1人1つ網を持って、どんな生き物が川の中に棲んでいるのか調査しました。
初めはなかなか見つけることが出来ませんでしたがインストラクターの方と一緒に石の下や川底など、生き物たちが隠れやすい場所を探してみるとサワガニやカワゲラ、プラナリアなど、
「綺麗な川にしかいない水生生物」がたくさん!
これはブナの林が地中でろ過装置の役割をして、綺麗な水を川に送っているからだということを学び、「ブナって水と助け合って生きてるんだね!」
「ブナを森にたくさん植えれば色んな川が綺麗になるんじゃない?!」
などなど、子供たちは森と水のつながりに気付くことが出来ました。
探検から帰った後は、各お宿へ移動し、晩ごはん。今晩は子供たちが楽しみにしていたバーベキュー!
子供たちは、「みんなでお外で食べるといつもの100倍美味しい!」「夜だとワクワクしてきていっぱい食べちゃう!」と大興奮でお腹いっぱいいただきました。
ご飯の後、お風呂に入ってさっぱりした後は、お宿の方との交流の時間。
普段、山の中に住んでいるお宿の方に「自然と関わる生活」について質問を準備して行きました。
子供たちからは、「自然の中で暮らしていて大変な事はありますか?」「自然を守るためにしている事はありますか?」などUnit2のセントラルアイデアにリンクした質問がたくさん出てきました。
天候にも恵まれ、1日目は全て予定通りに終えることができました。
子供たちも思い切り楽しんで疲れてしまったのかぐっすり夢の中へ・・・。
【2日目】
2日目は朝6時から活動スタート!
爽やかな朝の空気を吸いながら、みんなで高源院までお散歩しました。
高源院は、紫陽花で有名なお寺で、この日も色鮮やかな紫陽花がたくさん咲いていました。
お散歩から帰り、朝ご飯を食べた後は昼食の笹寿司づくりに向けた笹採り体験。
雨が降る中、急な坂道を登り笹採りスポットへ。山に自生した笹は大きくツヤツヤでした。
次は、採れたての笹を使い、お宿の方と笹寿司作り。
小判型に握ったご飯を笹の葉の上に乗せ、佃煮や錦糸卵、紅生姜を乗せて完成!
「先生見てみて、綺麗に出来た!」「自分で作ると食べるの勿体無い〜」ニコニコ笑顔で嬉しそうに頬張っていました。
お昼を食べた後は、お世話になったお宿の方とお別れをし、手漉き和紙体験工房で手漉き和紙体験!
施設の方に和紙の材料「楮」を見せていただき、「木の皮で和紙ができるの!」と驚く子供たち。
実際に紙漉きを体験すると、「こうやって繊維が重なり合って紙になるか〜」「全体的にバランス良い厚さにするのって大変なんだね」という感想が。
実際に体験しなくては分からない、和紙の奥深さに気付くことが出来ました。
全ての予定が終了し、小雨が降る中、学校に到着。
子供たちは、「今すぐ1日目の朝に時間が戻ってほしいくらい楽しかった!」と2日間の思い出を噛み締めていました。
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一泊二日の自然体験。
様々な体験や、現地の方のお話を通して本やインターネットで調べるだけでは分からない
「自然」の姿や「自然を利用して生きる人間」の姿を学ぶことができた子供たち。
この経験を活かして、人間と自然との付き合い方を考えていってほしいと思います。