【6年生】ダンス大会・ArtsDay
2月29日に行われたダンス大会、そして3月1日に行われたArtsDay。
当日を迎えるまでには、いろいろありました。時に悩んだり、時に仲間内で揉めてしまったり、時に先生から厳しく指導されたり…。そんないろいろも、最後は仲間同士で話をし、工夫をしたり、妥協点を探したりしながら、自分たちが納得できる形を見つけていくことで乗り越えてきました。
リハーサルでは、自信なさげに友達同士で視線を合わせてしまったり、コミカルな動きに恥ずかしさを捨てきれずににやけてしまったりと、見ている方が心配になってしまうような姿がたくさんありました。そこで、6年生の伸びしろとして3点の改善点を伝えました。①友達をチラチラ見ない、②視線を落とさず遠くを見る、③「笑われている」のではなく「笑わせている」という意識をもつ。この3点に共通する目指す姿は堂々とすることです。
翌日のダンス大会では、ほぼすべてのグループでこの改善点がクリアされていました。見ごたえがあり、発表時間の数分がとても楽しく心満たされる時間になっていました。鑑賞する態度も良く、手拍子をしたり、一緒に体を動かしたりと全身で楽しんでいる様子がありました。1日のArtsDayでも同じように、ステージでは堂々と、鑑賞するときは全身で楽しむということができていて、29日も1日もとてもよかったと思います。
ArtsDayに向けては、ダンスだけでなく、リコーダーや歌、制作物の発表などの準備もありました。短い準備期間、しかも限られた練習や準備時間の中でしたが、こちらもお互いにアドバイスし合っていました。
このArtsDayに向けた期間のなかで、6年生の心の成長をたくさん見つけることができました。以前は、分からないときには「先生に聞く」または「一人で考え続ける」という選択肢くらいしかなかったように思います。しかし、この1年間、IBの探究やその他の場面で、友だちと話し合う、解決方法を探るという経験をたくさんしてきた6年生は、困ったり、分からなかったりしたら、考えを共有する、助けてと声をあげる、相談する、他の人がやっていることを参考にする、手伝ってもらうという選択肢をもつことができたのかなと感じています。この選択肢の多さは、そしてそれを使いこなす力はこれからの生活にも役立つと思います。他の人がやっていることの良さに気づいたり、前向きにアドバイスや質問ができたりする力もつきました。大切に力を伸ばしてほしいです。