活動レポート

【5年生】国際バカロレア(IB)プログラム、UNIT4が終了!

先日5年生では、IBプログラムUNIT4の最終発表会を行いました。今回はこのUNITについてご紹介します。まずは概要から。

 

1.教科の枠を超えたテーマ
「世界はどのような仕組みになっているのか」
2.セントラルアイデア
「水の流れは人々の生活に大きな影響を与える」
3.テーマ
「水の流れと私たちの生活」
4.このUNITにおける重要概念
「機能」「原因」
5.このUNITの学習者像
「バランスのとれた人」「信念を持つ人」
6.探究の流れ
①水の持つ特性についての探究
②水の流れが地域に及ぼす影響

 

今回のテーマは理科の要素が強いこともあり、理科の担当教諭の協力も得ながら進めていきました。探究の流れ①では、水の流れの働きに関わる「侵食」、「運搬」、「堆積」を中心に学びを進め、実際に中庭の砂場や花壇等を使った実験を行いました。実験では水の流れの3つの働きが確認できるような計画をグループで立て、実施後にはうまくいったところや反省点を見つけ、2回目の実験に活かすという流れで行いました。知識としては分かっていたものの、実験を通して実際に水の流れを体験することで、その力の大きさやメカニズムに驚きの声が上がっていました。また、同時並行で「水関することなら何でもOK!」という条件下での調べ学習&発表会も実施したところ、「水道水ができるまで」「水の循環」「途上国の水不足について」「「水の誕生」「水をめぐる争い」「軟水と硬水」「環境と水」など、様々な視点から水についての学びを得ることができました。

 

 

探究の流れ②は、グループ探究のテーマ決めから始まりました。これまでの学びを元に、クラスで大きく4つのテーマを決めました(①水の流れと自然災害、②水の流れと農工業のつながり、③水の流れと生態系、④水の流れと街の成り立ち)。その後、自分が取り組みたいテーマを一つ選び、同じテーマを選んだ児童でグループを作成。そのテーマを元に仮説を立て、その仮説を立証するための情報を集めて資料にまとめ、発表しました。

 

「水の流れの働き」から始まった今回のプログラムですが、最終的には理科の要素だけでなく、社会的な視点から水の流れと我々の生活を結び付けたグループも多く、IBならではの教科の枠を超えた学びの広がりを強く感じることができました。