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【4年生】11月校外学習に行ってきました

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11日(金)に校外学習で上田市にある無言館に行ってきました。

今年度、4年生では総合の授業で平和学習に取り組んできました。長野県でも約80年前の太平洋戦争の爪痕があったことを知り、無言館をはじめ松代大本営などに着目して調べ学習を進めてきました。

1学期では、長野市出身の原田要さんという零戦パイロットの方の話をDVDで視聴し、戦争の時代を生きた人たちはどのような思いで毎日の生活を送っていたのかを想像しました。

無言館の見学に向けての事前学習では、無言館が戦没画学生の方々の作品を全国から収集し、展示してある美術館であることを知り、子どもたちはどういう気持ちで見学に臨んだらいいのか、どんなところに着目して見学すればよいのかをみんなで考えてきました。

当日は静寂の中で、作品を丁寧に一つ一つ鑑賞しました。ただ絵を鑑賞するのではなく、作品の近くに添付された説明文を見て作者の生い立ちや、絵に込められた想いを感じながら鑑賞しました。自分の愛する人、家族、故郷の風景を絵にしていて、絵から伝わってくるものがとてもありました。子どもたちのワークシートの記録からは「画学生の方たちの絵がとても上手で驚いた」「自分の大切な人を描いたのが伝わってきた」「戦争に行きたくない。もっと絵を描いていたいという想いが伝わってきた」などそれぞれに感じたことを書いていました。

第一展示館では、出征先から家族に送られた手紙や、もし生きて日本に帰ったら食べたい物が書いてある遺品の手帳が展示されていて、子どもたちは小声で私や友だちに「この字は何と読むの」と聞いたりして興味深く見入っていました。

鑑賞後に無言館館長の窪島さんからお話を聞きました。「みんなは、ここに展示してある画学生の絵を見てかわいそうだと思ったかな?画学生はかわいそうじゃないんだよ。自分が最後に死ぬまで、一生懸命自分の大好きな絵を描いていたすごい人たちなんだよ」と、一つ一つの言葉に気持ちを込めて話をされるのを、子どもたちはとても真剣な表情で聞いていました。

また戦争について窪島さんは「戦争は偉い人たちが勝手にやっているのではなく、自分たちの心の中に戦争はあるんだよ。」「意見が違う相手や、自分と違う考え方をする人を認めないことで争いは始まるんだよ。」と話をされました。

子どもたちの日記からは「僕は窪島さんの話を聞いて、今まで些細なことでけんかをしていたけれど、どんな小さな争いも戦争につながることを知り、広い心を持とうと思いました」と書いていた子どもがいて、子どもたちの心の奥深くに響くお話であったことが伺えました。

無言館で感じたこと、学習した経験を今後の平和学習につなげ、仲間とは、友達とは何かについても考える機会にしたいと思います。